1998. 7.24


水と夢 その6



MESSAGEは、他者に理解されなければMESSAGEたりえない。ひとりよがりではいけない、ということか。7月16日更新の頁は削除してしまった。



 今月から新聞をとりはじめた。 今までは、散歩ついでに駅頭で買って読んでいたのだが、毎日散歩するわけでなし、Asahi Net Newsではあまりにも物足りない。 やはり新聞は、ベットにでも寝ころんで、じっくりと読むのに限る。

 スーダン、内戦と干ばつによる犠牲者は約150万人、現在も260万人が飢餓状態。ビアク島で住民と治安部隊衝突、住民228人死傷。ギニアビサウ、隣国に難民ぞくぞく。ジャカルタ暴動で152件のレイプ事件が発生、20人が死亡。
                            
7月14日の毎日新聞朝刊より

 Net Newsでは、こういった記事も限られるのではないか。
 それにしても、われわれが目にする記事は、現在世界中に存在している悲惨な事実の、ほんの一部にすぎないのだろう。


 最近、<古本って、こんなに安かったっけ>と、思わずうれしくなってしまう古本屋を見つけた。鶴見俊輔「思想の落し穴」(岩波書店)2100円が800円。山口昌之「民族と国家」(岩波新書)が200円。日野啓三「砂丘が動くように」(中央公論社)1300円が100円、などなど。
 日野啓三の小説が、アンパンより安いのにはまいりましたね。


 今週の、お薦めの一冊。
 ゲンドゥン・チュンペル著「チベット愛の書」 三浦順子訳、春秋社。
 インドの古典「カーマスートラ」をわかりやすく、かつ刺激的に述べており、女性の平等についても説いている。
 たまたま、上野千鶴子の「発情装置、エロスのシナリオ」を読んだばかりだったが、2冊は不思議と共鳴しあう部分があったりして、じつに興味深く読めた。


 暗くて、狭い道を、どうして無灯火で走る自転車が多いのか、常々疑問に思ってきた。
 先日も、寺の山門に激突し、救急車で運ばれる青年を目の当たりにした。ライトを点け、いったん自転車を降りてくぐることで、そんな事故には遭わずに済んだはずだ。自転車に乗っている人は無感覚だろうが、歩行人にとって無灯火自転車は恐怖である。駐車違反にはうるさいお巡りさん、 ちゃんと注意してくださいよ。



 母の忌や無灯火自転車憎かりき    山口蛙鬼






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