1996年 12月25日(水) 


 新・荻窪便り No.1O

 今まではノート型パソコンを使用していたこともあり、home page上のtextを読むことに対して、そんなに辛いと感じたことはなかった。しかし、最近事情が違ってきている。12ポイントの字が雑踏のごとく並ぶ画面に出会うと、目が悲鳴を上げて、いやいやをする。新聞の縮刷版、文庫本なども同様で、手に取っただけで戸惑いを覚えてしまう。3段組みの文学全集や、こまかい字が満載の本や辞書が、なんとなくたのしさを長く味わえるような気がした頃もあったのに.....。歳のせいにはしたくないな、と何処かでさびしい声がする、今日この頃。


 <Hiiragi's News>


 Half a Million Iraqi Children Died from Sanctions
TehranTime 
12/05/95


 112対157

 中絶された胎児が112万に対し、出生児が157万。これは記録上の数字であり、実際の中絶数は300万と言われている。勿論、母性保護法(優生保護法が昭和23年改め)施行後間もない日本のことである。「これによって人口増加が抑制され、戦後日本の繁栄を大きなものとしたのである」とは、ある人の弁。しばし、絶句。

 NHK教育TV 12月24日放送。


 祖父の誕生日

 あと3年で、祖父の生誕百年。父も、ぼくも寒い季節に生まれたから、3代続いたことになる。曾祖父の生まれた月は、誰も知らない。幼い頃の記憶では、曾祖父は酒が大好きで、気前もよかったらしい。お陰で、畑がだいぶ酒代に消えたという。嘘かまことか。
 祖父は若い頃、樺太で樵をしていたという。二十一の時十五の嫁を貰った。祖母である。

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