自 家 製 く さ や の 作 成


 所用で盛岡の川徳デパートに立ち寄ったら地下の食品売り場で「くさや」を見つけた。
果たして自分の口に合うかどうか迷ったが、思い切ってムロアジくさやを一枚購入した。
帰宅し、焼いて食べたらおいしかった。ばっちり自分の口にあった!。

 次に、ネットで八丈島系のトビウオくさやを購入した。おいしかった!。 今度は新島系のムロアジくさやを注文した。これもおいしかった!。
しかし、これを毎回注文していたのでは懐もたまらないと判断、何とかして自分で作れないものかと調べてみた。何と、自分でくさや汁を作り、自家製くさやを楽しんでいる先輩がいた。早速、そのURLを参考にして自分でも作ってみた。

 新島系ムロアジくさやの頭としっぽを切り取り、5%の塩水につけ込んだ。そして、エアポンプにタイマーをセットして1日4回1時間ずつ空気を吹き込むようにした。








それから二ヶ月弱、透明な自家製くさや汁は、だんだんと姿を変えていった。
1、最初は消毒臭かっただけの液が
2、次第に魚臭さを帯び
3、腐った魚臭さに変化


4、やがて、市販のくさや同様、くみ取りのにおいに変化していった。
液も写真のように茶色に変化、粘りも出てきたので8Lの大瓶に移し、ふたを外した。ただ、はえ等が進入しないようキッチンペーパーで覆った。



近くの食料品店であじの干物を購入し、上記の液に24時間程度つけ込み、その後、数回水洗いをし、塩分濃度調整のため4%の塩水に1〜2時間程度漬け込んだ。



その後、網に入れて乾燥させた。 天気の悪いときは扇風機で風を送っている。



ほどよく乾燥し、できあがった自家製くさやである。
最初は縁側でこの作業を行っていたが、日に日に、くみ取りのにおいが強くなってきたので、ついに、離れのポンプ小屋に追われてしまった。

 味はばっちりで、本家の新島系くさやに勝るとも劣らない?と自負している。
何よりも、高価なくさやが、材料のお値段だけで入手できるのが魅力である。
ただ、何故か?、家族が一緒に食べようとしないので、毎晩、一人で寂しく味わっている。


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