樹木医試験 論述問題一覧

 
樹木医を目指している方の参考になればと、つたない私の挑戦記のサイトを立ち上げましたが、一番問い合わせが多かったのがこの論述問題です。なるほど、問題集を発行している日本樹木医会の1文には「問題集中、「論述問題」は”模範解答”が無いため問題集から省かれてますので購入の際にはご注意下さい」と書かれているだけです。 そこで、何かの参考になればとこのサイトを追加しました。  ただ、私自身は2回しか受験していませんし、その時の記憶も相当に曖昧ですので、実際に受験した方で、論述問題の文章をしっかり記憶している方々からの情報を頂き、より完全に近い形にしたいと思っています。何卒、情報提供をお願いします。


○ちなみに試験時間ですが下記のように日本緑化センターの「樹木医研修受講者募集要項」に示されています。
 筆記試験は、選択式(午前中90分を予定)及び論述式(午後90分を予定)の出題により行います。選択式の問題は、主に樹木医研修科目から出題されます。※私が受験した時は選択式試験は午前10:30〜12:00(90分)、論述式試験は午後1:30〜3:00(90分)でした。

・論述試験において「90分」ということは1問の割り当て時間が30分に限られるということです。そして、人様に見せる字を書くということはそれなりに1字1字ていねいに書くことが要求されます。そのため、私が最初に受験した時、1問目の下書きをし、それを慎重に回答用紙へ写し終えたら残り時間が30分しかありませんでした。その反省から2回目の試験時は、素早く論旨を決め、後は下書きなしに必死に字を書き殴りました。それでも、3問目を書き終わったら終了時間までに10分程度しか残されておらず、誤字のチェックをしていたら終了時間を告げられました。人ごとのようですが、平成19年度のように長い問題が出たらどう書けばいいのでしょうね?

※平成13年度の3問目(滋賀S様)・平成18年度(K様)・19年度(大阪K様)の情報提供ありがとうございました。論述式試験の字数に関しては、平成19年度受験された方の情報によりますと、回答用紙は1問に対して400字用を各1枚、下書き用として別紙2枚、計5枚を配布されたとのことです。

1、平成13年度 
(1)松食い虫対策について述べよ
(2)街路樹について自分の考えを述べよ
(3)樹木の世界3大流行病について述べよ
 
2、平成15年度
(1)松食い虫の防除についてあなたの考えを述べよ
(2)森林伐採による地球の温暖化が叫ばれているが、バイオマスという観点からその対策についてあなたの考えを述べよ
(3)樹木には針葉樹、落葉樹、常緑樹があるが、それを、街路樹という考え方で文章をまとめなさい。
 
3、平成18年度  
(1)特定外来生物として木本植物の現生態系に与える影響について論述せよ。
(2)同樹種(サクラ)の街路樹と天然記念物の樹木調査、治療について、注意すべき点を論述せよ。
(3)築30年の集合住宅において、伐採を主張する住民と、緑を残して欲しい住民との間で、樹木医としてアドバイスを 
 
4、平成19年度 
(1)Aさんは花粉症で悩んでいます。迷惑だからスギを全部切ればよいといいます。あなたは、樹木の果たす役割(水源涵養、光合成による二酸化炭素の吸着などなど)を説明しました。Aさんは、それじゃあ間伐をして本数を減らせばよいじゃないかといいます。スギ花粉の生産量を間伐によって減らすことはできるのでしょうか?どのような点に考慮すれば減らすことができるかを論述しなさい。
 ※情報提供者談→ものすごく長い問題なので細部までは覚えていませんが、こんな内容でした。

(2)海岸沿いのクロマツの林で集団で枯れ木が発生しているので、樹木の診断を依頼されました。クロマツが枯れている原因について2つあげて、その調査方法について論述せよ。

(3)植栽後25年経過した工場の植栽のケヤキがここ数年夏の終わりに何本か枯死しています。ここはもともと、水田と湿原であったところに1.5メートルの良質な土壌を客土して植栽しています。植栽時の樹齢は約15年でした。現在でも工場の周辺には水田があり耕作をしています。枯れたケヤキの根を診断したところ、太く長い根はなく棕櫚(シュロ)のようなひげ根が狭い範囲にみられました。このケヤキが枯死した原因として考えられことについて論述せよ。
 ※情報提供者談→第三問も問題の内容はこんな感じですが、細部に間違いがあると思います。以上、ぜひお役に立ててください。