土日と東京へ行ってきました。

目的はいわずと知れた新橋演舞場
でおこなわれているお芝居見物「桂春団治」です。
平成14年に大阪松竹座でやった再演です。もう5年もたったんですね。
信じられません、私の初遠征でした、それ以降遠征していませんから・・・。
できればまた大阪で見たいですよ。博多でも見たい。土地が違うと観客の反応も違うんです。
やっぱり大阪で見るほうが楽しいと思うなあ。


でも、演舞場界隈大賑わいです。バスで来るツアーもあるんですね。
直美さんの営業はとても上手なんですって。

康楽館で見ても凄く受けると思う。
大体康楽館って何やっても異常に盛り上がるんです。
以前、風間守夫が演じた1人芝居凄くよかったですよ。
ご近所のおばさんたち、盛り上げ方が上手だなあと思った。感情の起伏が激しくて。


で今回は4列目35といういいポジションで見たのですが演舞場で
あんまり前はよくないですね、音が抜けていく感じがします。
ただし花道の隣だったらはなしは別です。
でも澤会(ジュリーの無料ファンクラブ)扱いだからこそ前の席が回ってくるんであって
それ以外だとチケット買うの劇場で直接買わないと希望の席が取れないからなあ。

地方在住者は不利ですね。って時間的に余裕もないしまずまずでした。


内容は知ってのとおりです。藤山寛美さんの当たり役です。
脚本演出をなさった宮永さん初日4/3に亡くなられたそうです。

合掌 ご冥福をお祈りします。

奇しくも春団治と同じ胃癌でした。
2幕目の最後で力さん役の曾我廼家文童さんが胃癌が進んで
苦しがるシーンが先回より強調してあったんですけど、これって宮永さんの体験から来る演出でしょうか?

57歳で亡くなるなんて・・・若すぎます。


お芝居は、直美さんが進化していました。前回よりよかったです。ジュリーは間が良くなった。
演出面ではモテモテ春団治の見せ場が減っていて
チョットわたしは物足りなかったです。役者をどう見せるかって演出家の腕が問われますね。
同じ芝居なんだけど、チョコチョコ削ったり足したりすると雰囲気が変わります。

同じせりふを違う場面で言わせてみたり・・・。
こうやって芝居を作っていくのかってちょっぴり分かった気がしました。

歌舞伎の掛け声で「たっぷりと」って言うのがあったと思うんですが。

直美さんの見せ場はたっぷり時間をとって溜めて見せているような感じがしました。
ジュリーの幕の終わりはピンスポットが顔に当たって暗転が多いんですよ。
表情に力があるからそれが出来るんですけどね。

昔から、ドラマ仕立ての曲の最後は、顔のアップで暗転が最高にかっこよかったですから。
表情が凄く多彩で魅力的だってジュリーは自分のいい所わかってたんですね。

再演では演出家の方が気がついたのかな??
変な決め台詞なんか要らないんですよ。ジュリーの場合、こっけいな動きも必要無い。
ただそこに居るだけでいい。持って生まれたスター性ですね。があります。