作者 中島耕一
      

中島耕一(明治36年-月20日-昭和24年2月28日)


短歌。鹿角市花輪。花輪小、大正十年七月東京工手学校冶金科卒。尾去沢鉱山に勤めるが、病気のため一カ月で退職療養。さらに関節炎のため昭和四年十一、一月右脚切断、二十六歳だった。五年秋田市の二つの新聞社に入るが営業不振で解散。九年松本源太良、相場信太郎らと「草園」創刊、十年十二月魁新報社に入る。二十三年の歌集『雪橇』(勝平得之版画)のあとがきによれば、若山牧水の「創作」に入社、前田夕暮の「詩歌」で夕暮の指導をうけ、窪田空穂の「国民文学」を経て「沃野」の同人、自らも同人誌「暁星」「草の実」を出した。身辺の動きを澄んだ目で追う歌風は、多くの人に親しまれた。四十六歳没◇「草園」昭和24年4月号

参考書籍  秋田人名大辞典 秋田魁新聞社より