Aurora
7 Jun. 1999
むかし、この辺りは海だったかも知れないな
叔父の手から、砂鉄が星雲のように渦巻いてこぼれた
岸辺と踏んであるいた丘陵の道を、ふたたび辿ってみる
巡ってくる、このつめたい息吹には
遥かな記憶が感応するようだ
横たわると、大地はあたたかい
しばらく、微睡んでいようか
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