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割れ目の巻


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目次
3-1何故割れ目に?
3-2水は天下の回りもの・・・だけど


3-1何故割れ目に?

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前の章で、「大地底湖があるわけではない」と書きましたが、何故そんなことがわかるのでしょう?現在は地表から地下の状況を推定できる便利な探査法があり、その結果、地下に大空洞が存在していないことがわかりました(もし大空洞があるとすれば、そこから熱水が出てくると地底湖が空になってぺしゃんこになってしまいますから「空洞」という仮定自体も間違いであることもわかります)。

ではどこに水があるのか?実は岩石にできた微細な割れ目の間に熱水が貯まっていると考えられています。もっと大きな割れ目、長さ数100m以上もある「断層」に熱水が貯まっている場合もあります。確かに断層ほどの大きな規模ならば「水がある」という感じもしますが、高々数センチ〜数メートルの微細な割れ目にそんなにたくさん水をたたえることができるのでしょうか?

左の写真を見て下さい。真ん中辺りにあるのがその「割れ目」です。これが岩石中に縦横無尽に走っていて、そのような岩石が地下数100mも分布しているとしたらどうでしょう?やはり水が溜まるだけの隙間はあることは想像できますね。この様なところから地熱発電のエネルギーのもとである「熱水」を得ているのです。

3-2.水は天下の回りもの・・・だけど

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地下に貯まった熱水は、地下でじっとしているのでしょうか?鉱山のように、一度できてしまった鉱石は、地殻変動でもない限り動きません。それから比べると熱水は液体であり、地下で火山の熱を受けているのですから、お風呂のように循環していても何の不思議もありません。

井戸から出ている ここで地下に割れ目が存在することが非常に有利に働きます。細かな割れ目の群に水が溜まっていることを考えると、その割れ目の中をゆっくりとでも熱水が動ければその場所の熱水がなくなることはありません。その外から水が供給されてきます。

地熱発電はある範囲に井戸を掘っているわけですから、上の考えに従うと全てにつながりがありそうです。ところがそんなことはなく、井戸をすぐ隣にでも掘らない限り直接影響のあることはまれです。「新しく井戸を掘ったら、昔掘ったこっちの井戸から蒸気が出なくなったよ」ということはありません。

澄川地熱発電所の2km東には大沼地熱発電所がありますが、新しく澄川用の井戸を掘ったときに、昔からある大沼の井戸から蒸気が出なくなったことはありませんでした。もちろん周辺にある温泉でも同じです(温泉はもっと浅いところにある)。つまり、割れ目が繋がっていないと熱水は流れないのです。確かに「水は地下の回りもの」の様ですが、どうやらある程度道筋が決まっているようです。そういえば「金は天下の回りもの」といいますが、私のところには決して回ってきません。これと同じ事でしょうか?。



あれれ・・・、
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お疲れさまでした!
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