
最近、チャンピックス(Chanpix、ファイザー製薬)という禁煙用薬剤を用いた禁煙セラピーがわが国でも行われるようになっています。平成22年10月1日からたばこが大幅に値上げされて以来、🚬愛煙家が駆け込みでクリニックを受診し、禁煙セラピーを始める人が急増しています。マスメディアにおいても、チャンピックスを用いた薬物治療の臨床効果を取り上げる機会が増えているように思います。
チャンピックスは、神経科学的に実証された治療法であり、その臨床効果は信じられないほどのものがあります。チャンピックスは、中脳腹側被蓋野ニューロンに存在するニコチン受容体に作用し、そこでのニコチンの結合を妨げ、禁煙による満足感を科学的に抑制することができます。また少量のドパミンを放出させ、禁煙に伴う離脱症状(禁断症状)やタバコに対する切望感のようなものを軽減させることも可能です。
治療開始から数日後には、たばこに対する切望感や渇望感は減弱し、たばこを吸いたいというニコチン依存症の症状が消失します。離脱症状はほとんど現れません。結果として、禁煙に成功する例が後を絶ちません。
ご希望の方は、お電話で受付に申し出てくださるようお願いします。