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301 真夜中の電線工事
302 人間の尊厳
303 タイムトラベル
304 涙
305 牛乳ゲーム
306 告白
307 我が輩は犬である
308 いい格好しーの結末
309 コレクション
310 ぬいぐるみとバット
311 被災
312 試供品
313 クルマ
314 新幹線の2時間
315 初めての海外旅行
316 最先端の実験
317 町長選挙
318 サマーキャンプ
319 企業戦士
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■真夜中の電線工事
ある日の深夜、家の2階の寝室に近いところで
ゴゴゴッゴ、ガッガガガ…と
電線工事が始まった。
前の日まで仕事であちこち飛び回っていたため
せっかくの熟睡がかき消された。
頭がボーとしている状態で、寝ぼけながら窓を開けて
「夜中に工事するな」
と叫んだ。
あれ…深夜の住宅地は静まり返っている。
つまり誰もいない。
まだ寝ぼけた状態で、
「どうしたものか、変だな、夢にしては音量があったし」
と夢と現実の境でつぶやく。夢遊病かな。
しかし、その事態の『真実』は明らかになった。
また電線工事がはじまったからだ。
それは、隣に寝ている妻の…『いびき』であった。
息子が部屋の入り口で「どうしたの?」とくる。
「なんでもない」
妻の身体をゆすって、その工事を一時中断させた。
妻は、
「え、なぁーに?」
かわいかった20代から30代前半までは
スースーしながら眠っていたのが
40代になると、『オヤジ寝』になることを
世の中の男性はきっと知るであろう。
その逆もあるし、あるいはどちらも
「いやーそんなことはないよ」という夫婦もいるであろうが。
後日、「口にあてて、いびきが自動的にバロック音楽に鳴る
機器を発明したらすごいだろうなぁ…」とひらめいたらしく
わたしに「どう?このアイディア」と迫る妻に、
返答のしようがないわたしであった。
(続く…)
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